左の写真のワンちゃんはルナちゃんといいます。ルナちゃんは子宮蓄膿症のため手術しましたが、本日無事退院しました。
子宮蓄膿症とは子宮の中に膿がたまる病気で治療が遅れるとばい菌が体に回って死に至る病気です。高齢のワンちゃんに多い病気ですが、若くても見られることがあります。卵巣からのホルモンに関係しているといわれています。ホルモン異常から子宮の防御力が落ち、ばい菌が感染を起こすことによって病気になります。
症状としてはまず元気食欲が無くなります。また、「多飲多尿」といって、たくさんお水を飲んでたくさんのおしっこをすることが比較的多く見られます。時には、お腹が膨れたり陰部から膿が出ることもあります。
病院では症状や血液検査、レントゲン、超音波検査などから診断していきますが、時に診断に迷うケースもあります。
ルナちゃんはお煮しめを食べた後から吐くようになり元気食欲が無くなったことで来院しました。多飲多尿も見られず、血液検査でも通常高くなるはずの白血球数は正常値、レントゲン、超音波でもはっきりしませんでした。唯一、陰部からわずかに膿が出ているのを見逃さなかったため、発見することができました。長年の経験がものをいったかな(^^)v。
治療はなんと言っても体力があるうちに手術するのが一番だと思います。ルナちゃんも手術で無事回復しました。メデタシメデタシ・・・。
動物病院とは関係の無い話題ですみません。
先日(6/4)、友人に誘われて尾瀬に行ってきました。山登りなんて本当に久しぶりで、それこそ20年ぶりぐらいで、ちょっと不安でした。何を持っていけば良いのかなあ?、体力はもつのかなあ?、一緒に行った人の迷惑にならなければ良いが・・・など心配してしまいました。幸い何事も無く無事に戻ってくることができました。久しぶりの遠足みたいで本当に楽しかったです。連れて行ってくれた友人に心から感謝したいです。
お天気もよく、高原の風もすずしくて気持ち良かったです。ちょうどミズバショウが見ごろでしたよ。
だいぶ暖かくなってまいりました。
そろそろ、フィラリアの感染が怖い季節になってまいりまいた。
フィラリアの予防を始めましょう。まずは、ちゃんと予防できているどうかの血液検査をしましょう。
フィラリアとはワンちゃんの心臓に寄生する細長い虫です。この虫が心臓に入り込むと心臓に障害を与え、心臓病になってしまします。予防薬ができる前は多くのワンちゃんがフィラリアによって命をおとしてきました。フィラリアは蚊がさすことによって感染します。ですから、蚊が出始めた今頃の時期からお薬を飲んでフィラリアを予防していきましょう。